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「遠くの友達」 [スネーク]

 「スネーク」は12曲入りのアルバムだが、この曲で一旦終了する。残り2曲はボーナストラック扱い。

 今まで自分の過去を振り返ろうと思ったことはない。いつも今が最高で生きてきた。この感じは今日も全く変わらないのだけど、僕の場合過去を振り返らないのは、過去を捨てているに等しいのではないかと気づいた。これは昔の自分を否定することになるし、何よりもったいない。昔やったことの上に乗っかれば、もっと高くに手が届くのに。そう思えるのが成長なのか老いなのか分からない。

 この「遠くの友達」は疎遠になっている友達を思い出しながら書いた。遠く、とは住んでいるところの距離だけの話ではない。色々思い出すとやはり、多くの友達に出会い、影響を受け、支えられて生きてきたことが良く分かる。一人で生きてきたわけではない。どうしてこんな簡単なことに気が付かなかったのだろう。

 みんなに感謝の気持ちを伝えるのは、今からでも遅くないだろうか。みんなも僕の事を友達と呼んでくれるだろうか。そんな不安と、大きな感謝の歌。

「遠くの友達」    作詞、作曲  米口ハンニャ篤

西の空が赤く染まる頃
僕は君をふと思い出す

相変わらず人のいい笑顔で
マイペースな君でいるだろうか

あの頃はいつもくだらない事だけ
飽きずに繰り返しては笑い転げた

遠い街で僕らは暮らすけど
君は今日もそばに居るみたい

思い出は甘く、少しだけ苦く
過ぎ去る僕の日々を支え続ける

夜が終わり、明るくなる頃
思い出すのは遠くの友達
いつもそうなんだ
遠くの君の事
タグ:スネーク
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